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マンガ家の日記(’03年11月〜12月)


12月31日 〈今年1年ありがとうございました。〉

今年1年ありがとうございました。
長らく腑抜けておりましたが仕事に復帰することができました。
久しぶりに単行本を出すこともできました。
再スタートです。

ずっとずっと途切れることなく暖かい励ましの言葉を
僕に送り続けてくれたことに心から感謝します。
いつもうれしかったです。
僕をあきらめないでいてくれてありがとうございました。
がんばります。

来年は期待してくださっている「愛人〔AI-REN〕」の最終巻をお届けできると思います。

では、よいお年を。


12月26日 〈プリティー!!〉

文庫版「初夜[ヴァージン・ナイト]」をはじめて手にしました。
感慨。
おお、ちっちゃーい。
かっこいい。


12月25日 〈では、また来年〉

「あー。早く読者にも読ませてあげたい。」
受話器の向こうの中澤氏。
昨日クリスマスプレゼントを気取って、
できているところまでをJPEGにしてメールで送っておきました。
気にってくれたようです。
「ヤングアニマル」編集部は通常業務は今日で仕事納め。



12月25日 〈どうぞ良いお年を〉

どうも世間的に今日が仕事納めらしいと気がついて、
有限会社モアの吉田編集長に年末の挨拶のTel。

続いて、文庫版「初夜」を出してくれたばかりの竹書房・加藤圭一氏にもTel。
メールでやり取りはしたけど、まだTelでの文庫版出版の挨拶をしていませんでしたから。
加藤氏はいつもどおり元気な声。

「これからの仕事の話」はすべて「来年の話」になる。
季節感に乏しい僕の机の周りに一時
にわかに師走のあわただしさが出現しました。



12月25日 〈年末年始は最終話〉

「愛人〔AI-REN〕〈最終巻〉」の作業は話の順番どおりではなく、
できるところからどんどん完成させていく進め方をしています。
これから年末年始、僕は最終話パートに取り組みます。


12月24日 (メリークリスマス〉

メリークリスマス!!


12月20日 〈雪です。〉

大阪でも朝から雪です。
お昼を過ぎても窓から見える景色一面、白いトーンを貼ったみたいになっています。
こういうの久しぶりです。


12月19日 〈世界がすばらしいものでありますように。〉

弟が送ってくれた甥っ子のビデオを観ました。
小さな身体で両手両足を一杯に使って階段を1段1段登っていく。
お母さんの手に捕まりながら階段を1段1段降りていく。
大冒険のように滑り台の上に立ち、滑って、お父さんの掌に飛び込む。
「アンパンマン」がまだ言えなくて「マンマン、マンマン」と繰り返す。
とても感動的でした。


12月17日 〈もう寝ます。〉

いかんいかん。
せっかく朝型に変えた生活リズムがまた夜更かしさんに逆戻りしつつある。
てきめんにここ数日仕事の進みが悪くなりました。
もう寝ます。
とっとと寝ます。


12月16日 〈寒っ〉

うわっ。寒っ。
朝、ゴミ出しにドアを開けてビュー。
頬痛い。
わざと思いっきり空気を吸い込む。
気管がすうっと冷たくなる。
悪くない。
冬来たねって感じのゴミ集積所までの2往復でした。


12月11日 〈先取りの夢見〉

今朝目覚める前、半分夢の中のままいつの間にか
次の長編作品用の構想を考えていました。
タイプの違うもの3つ4ついっぺんに同時に検討していました。
それも、キャラクターの味付けや、商売になるかならないかとかまで。

どうやら何ヶ月か先のことを夢が先取りしたようです。
目が覚めて、僕の人生はこれからも続いていくという気持ちがしました。


12月09日 〈具体的な仕事〉

「愛人〔AI-REN〕〈最終巻〉」は急速に「具体的な仕事」に変わりつつある感じです。
「一生懸命がんばります」「あきらめない」「必ずやり遂げる」的なものから、
もっとノーマルな「えーと、これとこれがいついつまでに上がるから・・・」的なものへの変貌です。

新作部2つめのブロックを
JPEGにしてメールで中澤氏に見てもらいました。
反応は前回に続いてとてもよいものでした。


12月08日 〈今日は寒かったですね〉

長袖の部屋着、買わなきゃ。
いや、適当なのがどうもなくって。


12月05日 〈エンディング構想〉

「愛人〔AI-REN〕」のエンディングの構想を編集者の中澤氏に伝えました。
彼にとっても納得のいくものだったようでした。


12月02日 〈「愛人〔AI-REN〕」最終話の構想を見つけました〉

読者からのメールを読んでいる時でした。

とても不意に、湧き上がってきました。
ずっと確信の持てるものにならなかったエンディングの構想が
一気に目の前に姿を現しました。

できた!!

今、胸がドキドキしています。
いい仕事ができる時の証です。

何を描けばいいのか、やっとわかりました。
これでいけます。

ありがとうございました。


11月30日 〈今度は韓国の読者から〉

先日のドイツの読者の方からに続いて、今度は韓国の方からメールをいただきました。
遠い外国の方からのメッセージは、また嬉しいものです。
苦心の跡に滲む日本語での励ましの言葉が添えられたりしていると感激します。


11月29日 〈経験値、累積中〉

パソコンによる仕上げは現在、日々経験値の累積中といった感じです。
毎日何かしらの改善点を発見して、トライ&エラーの繰り返しで自分流を作りつつある感じです。
くだらない失敗に泣きたくなることも多いですが
レベル・アップが実感できる面白い時期でもあります。


11月28日 〈朝が好きになりました〉

意識して早起きをするようにしています。
近頃は日が昇るが遅くなったので、夜明けの光を拝むことができます。
ばら色の朝の太陽が、すごく気持ちいい。


11月27日 〈今日を大切に、働け私〉

「愛人〔AI-REN〕」の絵は
無理して上手である必要はないと思う。
上手いとか下手とかではなくて、
間違っていたってかまわない。
今日この日、世界中の他の誰でもなくこの僕が、この絵を描いた、
そのことが何よりも大事なんだと考えよう。

よし。
気合充実。
今日から「愛人〔AI-REN〕〈最終巻〉」は別のブロックの作業にはいります。
話の順番通りではなく、自分の心が描きたいブロックから完成さていっています。


11月24日 〈「愛人〔AI-REN〕〈最終巻〉」の入稿は原則すべて紙で〉

「愛人〔AI-REN〕〈最終巻〉」はプリントアウトしたものを最終原稿とすることに決めました。
単行本のための新作原稿の仕上げはパソコンで行うので
サーバを用意してのデータ入稿も検討しました。
でも、経験値が少ないことと
雑誌版の原稿と混ぜ合わせるので扱いがややこしくなるので
一律、「紙」を最終原稿とすること決めました。
肉眼で見ることができるので安心できるし。


11月21日 〈「いい原稿をありがとうございました」〉

久しぶりに中澤氏の声で聞くことができた。
とても嬉しかったです。

「愛人〔AI-REN〕〈最終巻〉」の入稿形式を決めるためのテストで、
完成させた原稿の一部をCDに焼いたものと、
それをプリントアウトしたものと両方を昨日宅急便で中澤氏に送っていました。

これが実に1年半ぶりの中澤氏との「原稿受け渡し」となりました。

夕方、中澤氏よりTel。
「原稿、受け取りました」

彼は連載後に僕が大不調に陥ってしまったことを、
担当編集者である自分の責任だととても心を痛めていました。

1年半ぶりに彼の聞くことができた、
「原稿、ありがとうございました」の中澤氏の生き生きした大きな声。
ちょっとキーの高い、調子よさ気な大きな声。
嬉しかった。


11月17日 〈「しあわせエッチ」を置いてくれているコンビニ〉

ファミリーマート、サンクス、サークルK、スリーエフで扱ってくれているそうです。

〈がんばれがんばれ〉

コンビニの限られた棚を得るのは大変な激戦だそうです。
今回コンビニ販売を実現するまでに辰巳出版の方たちは、
机の前にいるだけの僕などにはとてもわからない苦労を経てこられたのだろうと思います。
その貴重なアイテムに僕の単行本を選んでくれたことは、プロとして本当に名誉なことだと感じています。
上手くいって欲しい。
販売という場面において作者のできることは、
作品という武器を出版社側に手渡すところまででしかありません。
後は後ろのほうから祈ってるぐらいです。

どうか、良い結果が出ますように。
苦労した人が、その苦労が報われたと笑顔になれますように。


11月16日 〈ファミリーマート〉

「しあわせエッチ」をファミリーマートで発見したとのメールを読者の方からいただきました。
親切に伝えてくれて、どうもありがとうございました。
ファミリーマートだったのか。
家の近所にあったけ?

〈お買い上げありがとう、読んでくれてありがとう〉

〈美月先輩(しがみ肉助)とちーポン(高橋千鶴香)〉

このふたりが評判いいみたいです。


11月15日 〈どこのコンビニ?〉

しまったな。
具体的な店名とかを聞いておくのを忘れていました。
とりあえず今日、近所に1軒だけあるコンビニをのぞいてみましたが見つけられなかった。
コンビニは商品の入れ替えが書店とは比べ物にならないほど速いといいますから、
この分では「しあわせエッチ」がコンビニに並んでいる姿を僕は目にすることはないかも知れません。
週が明けたら編集部に聞いてみよう。

〈同じよろこび〉

先日書いた、できたての新刊のインクの匂いをかぐ作者の嬉しさ。
夜明けの晴海や有明で同じよろこびを感じると、
同人誌活動経験のある方からの同意がありました。
こういう共感はホッと楽しくなります。
新刊を前にした充実感は違わないものなんでしょうね。


11月14日  〈中澤氏から「買いましたよ。」のTel〉

中澤氏は「しあわせエッチ」の裏表紙(表4)がとてもいいと言ってくれました。
作中のコマを紹介した図案と、それを点線で引っ張って折り返しの目次に持ってくるアイデアを
面白がってくれていました。
みごと編集者の着眼点だと感心しました。

僕も今回の表4はとても気に入っています。
コマを組み合わせて図案を作ったのは吉田編集長の手ずから。
さすがに上手いです。
面白い点線のアイデアはデザイナー氏によるものです。
チャーミングな本を作っていただきました。
感謝、感謝。

FAXした「愛人〔AI-REN〕」の絵コンテについては
中澤氏「どんどんマンガ家のカンが戻って来ているみたいですね。」
と、わりとすんなりOKがでました。


11月13日 〈裂ぱくの気合を〉

昼食後、入念に歯を磨き、薬用石鹸でよく手を洗う。
気を落ち着けて。
気持ちを込めて。
一気に描く。


辰巳出版から依頼のあったサイン本作り。
20冊。
どこの書店にいつ置いてもらうのかは、申し訳ありませんが僕は知りません。
(返送の締め切りが11月21日必着でしたからそれ以降にはなるんだと思います。)


11月12日 〈作者のよろこびの段ボール箱〉




朝、ドカリと届きました。
封を切って、ギッシリ詰められた新刊を目にし、においをかぐ。
刷り上って間もない本はとてもいいにおいがします。
これは作者独特の嬉しいひと時です。
いつも、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の最後、お父さんのはじめての本が、家に届くシーンを思い出します。


11月11日 〈嬉しい電話がきました〉

懐かしい口調と声。
竹書房の加藤圭一氏から「初夜ヴァージン・ナイト」が年内にも文庫化されるという知らせ。
ありがたい。

加藤圭一氏とは「初夜2」を熱を入れて作った間柄。
前作の「初夜ヴァージン・ナイト」が大きな好評を得たので、僕と加藤氏は「違うもの」「もっと」を作ろうと1作1作相当に意気込みました。
(「初夜ヴァージン・ナイト」の編集者は篠田剛氏。)
ここ2年ほどの僕の不調振りは彼にもずいぶん心配をかけてしまっていたようです。


11月9日 

雨の上がり目を選んで、午前中に投票に行きました。



「愛人〔AI-REN〕〈最終巻〉」の原稿作りはベタ以降の仕上げ作業は全てパソコンによるものになる。
求めるのはスピードアップとクオリティ。
まだまだ試行錯誤中。


11月4日  〈中澤氏の返答はもちろんOKでした〉

夕方、短い電話。
「大変よろしいのではないでしょうか。」
それから、お互い「先日はどうも。」とペコリ。(←イメージ)

件のコンテの部分は、実はとっくに下絵どころかペン入れも半分方まで進めてしまっていた。
とっと描き上げるぞ。
ノッてきた。
先の打ち合わせ以来、少々ホット気味なのです。


11月2日

パソコン仕上げにだいぶ慣れてきたみたい。
「ファンタジイカクテル」ネネちゃんイラスト、テンポよく仕上がる。



先日このHPへイラスト付のメールを頂きました。
自分のキャラクターが読者の方に描いてもらえる。
これには、もう何とも言えないような嬉しさがありますよ。
ほっこりとして、ニコニコと眺めいってしまいます。
今までも、
かわいいハルカ先生の絵とか。
「ネコは寝込んだ」をやるあいの4コママンガとか。
傑作多数。
もちろん全部画像を保存しております。
何故かたいてい本人が描くよりかわいくなるみたい。

どうもありがとうございます。


11月1日

件の箇所の絵コンテをゴリゴリと描き上げる。
絵に熱が入った。
前回とも、前々回のヴァージョンともレベルが違う。
手応えはある。

土曜日の編集部にFAX。
連休明けに中澤氏の感想を聞くのが楽しみだ。
またNGなら、また激しくやりあうまでだ。


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