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マンガ家の日記(’01年10月)
日記:10月28日
しかし何だってこうなんだろう?
まるで全身が砂にうずもれているように重たく、仕事にドライブがかからない。
スケージュールは既に赤が点滅しはじめているというのに。
気持ちばかりが焦る。
☆
「愛人[AI-REN]」4巻、カバー関係のイラスト。
今回は計4点。まだ引っかかっている。終わらないじゃないか!!どうなってるんだ!!
折り返しもさんざん試行錯誤を繰り返した挙句、ギリギリのところで読者にとってより楽しめるものに変更する。
予定していたものはどうもわかりにくいものになりそうだった。
初カラー化のキャラクターが2点。
☆
「愛人[AI-REN]」4巻。描き直し部分の方向と優先順位をどうするか、ほぼ自分の腹は決まった。
問題は時間。
自分はどうしようもないギリギリまで追い詰められないと描く勇気の決まらない根性なしかもしれない。
イヤだなあ。
日記:10月26日
白泉社N氏とTel。
彼が担当している文月晃氏の「藍より青し」の単行本がついに累計100万部突破。
編集者として初めての100万部作品になったとのこと。
彼の日頃の一途な仕事振りを知っているだけに、こういうはっきり数字に表れる結果が出たことは本当に喜ばしい。
とても嬉しい。
おめでとうございます。>文月さん&Nさん
ただひとつ申し訳ないのが、最初の100万部作品が自分の作品でなかったことだ。(がんばります)
日記:10月25日
「愛人[AI-REN]」4巻。カバーイラストの作業。
☆
同時進行で描き直しをどうすればいいかを考え続ける。
かなり苦しい。
突破口を見つけ出しそうになっては、また見失ってしまうを繰り返している。
問題なのは#33「この世界とボク」以降の部分である。
ここでは、この作品がいままで描いてきたことに対して根本的な疑問を投げかけている。
それを乗り越えられなければこの作品は凡庸なものになってしまう。
自分は「癒される」ことを無条件に肯定したりはできない。
「癒されないまま」でいることの方が重要だと思う。
では、なぜこの作品の中心にあいという存在がいなければなかったのか?
ここをもう一度洗い出して明確にしなければならない。
☆
見つかりかけては消えていく。
雑誌発表のもので方向性は間違ってないはずだ。何かほんのわずかのことだと思うのだが。
もう一歩。もう一歩踏み込まなければ届かない。
何だかもう4巻は発売されることはないんじゃないかという破滅的な妄想が沸きあがってくる。
考えろ!!
がんばれ!!
日記:10月24日
竹書房F氏より「初夜ヴァージン・ナイト」ホームページのWebデータを焼いたCD−ROMが大きな封筒で届く。
F氏自ら「フォトショップ」で自作したカッコいいジャケット付き。その心使いに感激する。
お礼のTelをかけるとF氏は大いに照れていらした。
☆
「愛人[AI-REN]」4巻。
カバーイラスト、ほぼ固まる。
パソコン彩色の他に色鉛筆なども試したがいつも通りコピックでの彩色に落ち着くかもしれない。(まだ未定)
☆
それにしても、いまは単行本の作業中なのですぐにネタバレに直結しそうであんまりここに書けない。
日記:10月23日
「愛人[AI-REN]」4巻。
ようやくのことで少しずつだが直すべき方向が見えてきた。
何でここまで来るのにこんなに時間がかかった(ほぼ半月以上)のか?
多少自分に言い訳すると、一度自分が全力で描いたものを客観視できるようになるまでやはりそれだけかかったということになるのだろう。
本のページ数の問題で描き足せるのは最大8ページ。
☆
「愛人[AI-REN]」4巻カバー・イラスト。
パソコンで色々試作してみるがなかなか思うようには行かない。
先日、マンガ家のななみ静氏から、パソコン彩色は練習さえ積めば大抵の人はそこそこ綺麗に出来てしまうので、無個性なものに陥ってしまいがちになるのが問題だとのアドバイスをメールでもらったが、確かにその辺が難しい。
マンガの、特に「愛人[AI-REN]」のような作品の絵は「上手」とか「綺麗」であることは最優先の事項ではない。
少々、野暮ったくても作者が想いを込めて描いた感じが伝わるものであるほうが大切だ。
☆
白泉社N氏とTel。
こちら側の具体的なマテリアルが出来ていないので単行本作業に関しては軽い打ち合わせ程度になる。
マンガ談義あれこれ。
日記:10月22日
「愛人[AI-REN]」4巻。地味に原稿の手直し。
ようやく雑誌に発表したものを「これはこういうものだ」と見られるようになってきた。
雑になってしまったところや、しくじっていしまったところも含めて作品の一部だと感じられるようになってきた。いくつかのページやコマを描き直してみたが、結局元のままで行こうと没にしてしまった枚数のほうが多い。
たとえ下手くそになってしまっているものでも、その時にしかなかった何かは二度とは再現できない。
楽器の演奏に似ているのかもしれない。
絵を整えることはもう考えないようにしよう。
自分の中で場面の「解釈」が違わないものに関しては基本的な直しだけに留めることに決める。そういう方針に決定する。
底のまったく見えない描き直しの不安からようやく解放されてきた。
日記:10月18日
困った。気持ちばかり焦るのだが、身体が腑抜けている。アホみたいにグーグー眠ってしまうではないか!!
仕事が進まない。
☆
「愛人[AI-REN]」4巻の直しの作業がはかどらないでいる。
ダラダラとしか進まない。
全体像がいまだに 見据えることが出来ないでいるのが原因だろう。
原稿が手元にある限り手を入れたい、描き直したいという衝動に駆られる。
もちろん描き直したものが元より良くなるとは限らない。
同じ絵は二度とは描けない、少々雑でも連載中の熱や集中の感じられるものの方が伝達力が高い場合の方が、実は圧倒的に多い。3巻の時も「青焼き」を見て切り張りしたイクルの顔をN氏にTelして剥がしてもらった箇所があった。
デッサンや「綺麗さ」で人は感動しない。
トーンや描き込みも多くすれば良いというものではない。
下手に密度を上げたり加工したりすることによって、個人が手で描いたというこの作品にとって重要な生々しさが後退してしまう恐れがある。
ああ、思い切りが悪い。
直すところと直さないところを決然と思い切ってしまわなければ。
日記:10月16日
「愛人[AI-REN]」4巻カバーについて一日中ああだこうだと考える。
☆
例の文章。作者の方にも大いに喜んでもらえたとのこと。こちらとしても非常に嬉しい限り。
後は単行本の健闘を祈る。
誰の何の本かは発売までやっぱり「ナイショに」とのこと。
☆
「愛人[AI-REN]」4巻カバー。
考え抜いた挙句最もオーソドックスなてらいのないストレートなもので勝負することに決める。
まあ実にあっさり、ものの数秒ですんなり決定。
ああ、気が晴れた。
試作が上手くいけば今回はパソコン彩色を導入することを検討中。あるいは従来どおりコピックで彩色したものをさらに「フォトショップ」で加工する方法を採るかもしれない。
いよいよ自分の仕事もデジタル化か!?
日記:10月15日
例の他人の単行本に載せる文章。
担当編集者のT氏はこれで大変満足だということ。丁寧なお礼を言われる。
とりあえず一安心。作者の方自身のチェックを受けて何もなければ、このままでまったくOKとのこと。
マンガの本を「売る」ということが非常に困難になっている今日の状況、いい作品でさえあればちゃんと読者まで伝わるというようなことは絶対にありえない現状。
作品を、それを読まれてもいい読者にまできちんと届くようにすること、この基本の当たり前のことがそう易々とはいかないものである。
自分の作業が少しでも役に立てれれば幸いである。
☆
白泉社N氏と。
「愛人[AI-REN]」4巻のカバー周り。しかしお互いに決め手に欠ける。
本はパッケージの良し悪しが「商売」に大きき影響するだけに、たとえ続きものの4巻目であろうともふたりとも知恵を絞らざるを得ないのである。
「読んでさえもらえれば、プラスにしろマイナスにしろ大きなインパクトを読者に与えるだけの力のある作品なんだが」
というのは我々に限らず全ての作者・編集者のうめきであろう。
いったい人々は何を求めてマンガを読むのか?
マンガはこの現実の世の中に何が出来るのか?
作品を商売として成功させていくためにはどんな工夫が出来るのか?
「商売」のやり方にはその送り手側の、自身を含めた社会観、人間観があからさまに現れてくるものだ。
自分や読者を「所詮こんなもんだろ」という投げやりな軽んじが微塵でも混じり込めば端的にそれは読者に見抜かれてしまうだろう。独善の幻想を持ってはいけないが易きに流れるようなことがあってはいけない。
「愛人[AI-REN]」4巻のカバーに関しては再考の上、明日再度ラフを提出することを決める。
日記:10月14日
あいかわらずノリ切れない。
おかしな時間に目がさめて。生活のリズムが崩れる。
日記:10月13日
何だかダラけている。
集中力がわかない。ぼんやりしている。実は緊張でもしているのか?
「愛人[AI-REN]」の雑誌の「刷り出し」をぱらぱらと読み返すばかり。
引っ越しのドサクサにまぎれてその時期の「ヤングアニマル」が見つからない。なくさないように避けておいたのが却って仇になった。
どういう風に手直しを入れるのが正しいのか方針が定まらない。
あれだけ考えて描いたんだから、このままでもまったくいい気もする。
連載中は単行本にする時には「あの場面をいれよう、このセリフを足そう」とか考えていたのだが、いざ実際にやる段になるとなかなか思いつかないものだ。
「愛人[AI-REN]」に限らないが、自分の用意するプロットは実際に作品になったものよりはるかに物量が大きい。妄想しイメージする人物、心情、ディテールはさらにその何倍にもなる。
しかし、どうしてもマンガの形式上の制約があるため、かなり大幅に単純化して見せなければならない。(これはページ数が多少増えたからといって、あるいは話数を増やしてみたところで解決される問題ではない。)
だから絵コンテ作業は常に「圧縮」と「置き換え」と「翻訳」と「削除」の連続ということになる。2ページかかる所を一つのの絵で、2コマかかる所を1コマで、セリフになっているところを絵のニュアンスで。なくても読者的に困らないであろうところは潔くカット。一般性を持ちにくい部分を出来るだけ一般性のあるものに翻訳する。ここで編集者のN氏とも何度もミーティングを重ねて商業作品として成立するものに近づけていく。
しかし、判りやすくするためだからといって意味や性格まで変えてしまっては作品の放棄だ。内容のレベルを下げることなく、あくまで別の伝わりやすい姿に変える作業でなければいけない。
こうした作業を経なければアカの他人が読めるものには決してならない。
そして最後にはマンガの形になったものこそが本当の姿だと確信できる。
掘り当てた!!これだったんだ!!正解に辿り着いたという気になる。
ただそれでも本人的には常に「果たしてこれでちゃんと伝わるのだろうか?」という不安がつきまとう。描き直すチャンスが残されている限りそれは消えることがない。
日記:10月12日
前述の他人の単行本に載せる文章。
今日その作者のデビュー作とその後に発表した読みきり作品のコピーが届けられる。自分が担当編集者T氏に読んでおきたいとお願いしたものだ。
とても興味深いものだった。
雑誌からのものではなくわざわざ原稿を直接コピーしてくれたものだったので、製品化されたものにはない生々しさがある。サイズも大きいしちょっと役得した気分。
昨日書いたものを短く簡潔な構成のものにする。
実は昨日書いたものは作品の構成技法にまで踏み込んだものだったので、作品にかけられた魔法を種明かししてしまう恐れのあるものだった。短くして正解。
Telで簡単に内容を話したところT氏はおおむね合意してくれる。
とりあえず草稿は完成。メールで送る。
しかし果たしてこれを作者の方が喜んでくれるだろうかということが自分は気になるところ。
週明けにT氏と具体的な修正部分を検証、打ち合わせということになる。
☆
白泉社N氏と。
「愛人[AI-REN]」第4巻をどんな本にするべきか?
本になることによって、このラスト近くのイクルのエピソードと例のカレルレン編がようやく一塊のものとして読者に提示されることになる第4巻。
それにしても単行本派の読者の方はさぞかし驚くことになるだろう。
カバー周りの設定。
週明けまでにラフを作ることを決める。
今からは「愛人[AI-REN]」4巻に集中することになる。
日記:10月11日
CG練習。
「オレンジクラブ」のカバーイラストは次回からMO入稿になるので、パソコン彩色をごく当たり前に使えるようにならなければいけない。何にせよ数をこなさないと身にはつかない、付け焼刃だが、やらないより1枚でもやったほうが言いに決まっている。(ホームページ開設と同時にパソコン彩色も練習するつもりだった。←詰め込みすぎ反省)
スキャニングしてためておいた「ファンタジイカクテル」のネネちゃんのイラストの線画のいくつかをモチーフに丸一日練習に励む。
何とかそれほど問題のないレベルでは彩色することは出来たと思う。
調子に乗って「CULB PINK COCKTAIL」とそれぞれロゴなど入れてみる。
今度、モアのY編集長に送って見てもらおう。
☆
「愛人[AI-REN]」#35の載った「ヤングアニマル」が送られてくる。
☆
マンガ家のななみ静氏が早速、自身のホームページにリンクを張ってくれたとのこと。
このホームページ自体にリンク集を作るかどうかは現在まだ検討中。少なくともこのホームページの実際の性格がある程度自分で見極めがつくまでは、他人の迷惑が及びそうな行為はできるだけ避けるようにしたいと思う。もう少し様子見。
☆
夜中になってから昨日打ち合わせした他人の単行本に載せるための文章を書く。
「距離」の取り方がデリケートで難しい。語る対象の作品と自分と読者の距離にバランスをどう設定していくか。
他人事のような「解説」や素人評論家になってしまってはいけない。もちろんただの「感想文」ではわざわざ大切な単行本に載せる意味はない。かといってわざとらしいい「提灯記事」になっては白けるだけだ。何より忘れてはならないのは作品からどんな感動を得るかは読者一人一人の自由の領域であってその鼻面を引っ張るような真似をしてはいけない。
というようなことを気をつけつつキーボードに向かう。
800〜1200字程度の長さのものという依頼だったのに、数えてみるとあっという間にその5〜6倍のものになってしまっていた。悪くはないがまったく使い物にならない。
エッセンスだけを簡潔にまとめたものに作り直そう。
日記:10月10日
なんとかホームページ開設にこぎつけた。
うむ。なかなかいいもんじゃないか。自画自賛。
実はひまわりの画像が何度やっても表示されなくて半泣きになったのだ。原因はファイル名に片仮名を使っていたのでサーバが受け付けてくれなかったという初歩的なものだった。ひとつ賢くなった。
やはり見ているだけと自分がやってみるのでは大きな違いがあるものだなあと感じる。「HTMLタグ」だ何てまったく自分の人生には無縁だと思っていた言葉もここ2、3日パソコンと格闘したおかげで漠然とだが少なくとも何を指している言葉かはイメージできるようになった……気がする。
調子に乗ってアクセスカウンターなんぞも設置してみた。(これも何度も失敗して自分でグルグル回してしまった)
仕事関係の方たちにホームページを開設したことをメールで連絡。
☆
ホームページから離れて、たまっていた仕事に戻る。
☆
あるマンガ家の単行本に載せる文章を書く。担当編集者の方が竹書房の「超不定期日記」を読んでの依頼。
担当編集者T氏とTelにて基本ラインの打ち合わせ。
他人事のような「解説」にはならずに、自分はイントロデューサー(紹介者)の役割を果たすこと。読者がその作家に親しむ手助けになることをする。
読後の感動を損ねないよう、あまり仰々しいものにはしない。等々。
他人様の大切な本に載せる文章なので読者にも作家にも喜んでもらえるものにしたい。
誰の何と言う本かは担当氏が「まだナイショに」とおっしゃったので伏せておく。
☆
夜になってホームページを覗いたらアクセスカウンターが3桁の数字になっている。
竹書房F氏が「初夜ヴァージン・ナイト」ホームページ跡に早速リンクを張ってくれたのが効いたらしい。
ちょっと驚いた。
開設して数週間の間はあまり人に知られずひっそりと進行するものだと高をくくっていたので、あらためてネットの情報伝達スピードの威力を思う。
危なかったのは朝アップした時はこの「日記」に「愛人[AI-REN]」#35に関してネタバレする記述がかなりたくさんあったことだ。昼過ぎ気が付いて慌てて削除した。「ヤングアニマル」の発売日は明後日じゃないか、作者自らがネタバレさしてどうする。
竹書房の「初夜ヴァージン・ナイト」サイトの時と違って、事前にチェックしてくれるK氏やF氏はいない。充分に気をつけよう。
【開設!!】10月10日 AM8:47
ここまで作ってきたサイトをプロバイダのサーバに転送に今から転送する。
いざ、ホームページ開設!!
日記:10月9日
いかん、生活のリズムが完全に狂ってしまった。
久しぶりに夢を見るほどグーグー眠ってしまった。
ホームページ作りはやればやるほど切りがない、もう一度最初のコンセプトにたち帰ろう。うんとシンプルで出来るだけ素っ気ないもの、きれいに加工されたものではなく生のにおいがするもの。
それに従うなら現在のもので十二分だ、むしろ飾りすぎかもしれない。
人当たりのいいようにきれいに加工すればするほど安全な既製品に近づいて、人間がいるという生の感覚を薄れさせてしまう。
必要なのはこのモニターの向こうに確かに誰がいるという感覚を伝えることだ。
インターネットにおける情報発信で一番重要なのは、「この向こうには誰かがちゃんといる」ということを伝え合うことではないかと思う。
それにしたって、いくらなんでもこんな生活今日を最後にしなければ。仕事にも生活にも支障が出てくる。なんとしても今夜中にホームページ開設にまでこぎつけよう。
日記:10月8日
意地になっている。
昨日目がさめてからパソコンと格闘を続けている。
今朝の明け方になってようやくホームページの雛型が一応形になった。完全にくたくたになって、ひと眠りしてそして再びパソコンにかじりついている。意地になっている。
ホームページの雛型は笑うくらいシンプルなもので、何のサービスもないものだが、まあ最初はこんなものだろう。
日記;10月6日
なぜか大きなダンボール箱で「愛人[AI-REN]」4巻分の原稿が届く。
一袋一袋9話分の原稿を確認していく。どのページもどのページもとても丁寧に編集作業が施されていることに感激する。よくあの分秒を争う非常識なまでに綱渡りなスケジュールの中でこれをやり抜いたものだと、あらためて担当N氏の情熱に感謝する。
きれいに写植が張り込まれ、トレぺが掛けられた原稿が何だかとても気持ちよさそうに見える。
しかしこの態度で来られると「愛人[AI-REN]」最終巻もまた「恐るべきチキンレース」の連続になってしまうのだろうか?
☆
今日は1日中パソコンと格闘して過ごした。
「ペインター」と「ホームページ・ビルダー」をインストールする。
早速、試しに動かしてみる。
しかし、「ペインター」の方はユーザーズ・マニュアルが何が言いたいのかさっぱり判らない書き方だったので早々にあきらめる。どこかで教則本を買ってくるしかあるまい。
続いて「ホームページ・ビルダー」に取り掛かる。
こっちはやさしい初心者向けのマニュアルがついてある。うむ、何とか動かせそうだ。
………………。
やってみて判ったことは、自前のホームページへの道は思いの他遠いかもしれないということだった。
おまけにやけに動作が不安定だ。インストールし直してみても不意にバボる、何がいけないんだろう?
気が付けば、真夜中過ぎ。くたくた。
日記:10月5日
昼頃になって目覚める。
昨夜は遅くに買ってきたCD-ROM/RWを自分のノートパソコンに繋げようとして悪戦苦闘し疲れきって寝た。いつも思うのだがあのシリアルナンバーというのはどうしてああも判りにくくかつ必ず1度は打ち間違えてしまうのだろう。
☆
作品用のメモを取る。
☆
白泉社N氏とTel。
愛人[AI-REN]4巻のカバーイメージについてのミーティング。表1は通例通りあいの単体で行くとして裏表紙の表4をどうするかだ。
4巻中核をなすカレルレンのエピソードからにするか?
検討中。
4巻分の原稿明日こちらに届く手はずとのこと。
日記:10月4日
今日は散財した。
パソコンショップへ赴きとうとう「ホーム・ページ・ビルダー」を購入した。
F氏の言った通りやはり1万円台だった。
さあ、これで後戻りは出来なくなったぞ。
ついでに前々から気になっていた「ペインター」をついに購入する。「フォトショップ」でさえ満足に使いこなせていないのに贅沢品ではないかと悩むが思い切ってしまう。
さらにバックアップ用にCD-ROM/RWドライブまで買ってしまう。MOドライブはもっているのだが230MBのヤツなのでイラストとかだとまとめて保存しておくことが出来ないのである。枚数ばかり増えてどこに何があるかすぐにわからなくなってしまうのだ。あの時ケチらずに640MBのものにしておけばよかった。
その反省を踏まえて今度は最新式のものにした。他のと比べて約1万円高価い。まあいい。安物買いの銭失いになるよりは賢い買い物だろう。
お会計であらためて合計金額に気がついて、瞬間的に「待ってください!!」と言いそうになったがカードだったので時すでに遅かった。
いいさ、いずれ必要なものばかりだ。遅いか早いかなら1日でも早いほうが言いに決まっているんだ。
しかし帰り道に気がつく、CD−ROM/RWドライブのプラス1万円はDVDドライブの値段だ。DVDドライブならすでに持っている。しまった。
☆
「ファンタジイカクテル」ネネちゃんのイラスト。
今月は趣を変えてメイド服姿。
頭がなかなか「愛人[AI-REN]」の世界から切り替わらずに困る。かわいらしい絵の発想にシンクロしていけない。
しかし、実作業に入ってからは意外なぐらいスイスイと進んだ。
かなりいい感じ。シンプルに上手くまとめられたと思う。
☆
遅ればせながら押井守監督の「アヴァロン」を観る。
非常に面白かった。ドキドキするような美しさがあった。かっこいい。
日記:10月3日
久しぶりにベッドで眠ったら背中や腰が痛くなってしまった。身体のあちらこちらがゴキゴキする。
今夏の引っ越しの際にベッドを新調したのだが、まだほとんど新品だ。仕事中は仮眠にしてもベッドを使うと、ものすごく怠けている気分になってすっかり落ち込んでしまうのだ。ホントはこんなことではいかんのだが。
☆
有限会社モアのY編集長とTel。
「オレンジクラブ」のカバーイラスト、次回からデータで入れて欲しいとのこと。
今まで彩色をお願していた会社から「もう出来ません」と伝えられてしまったとのこと。アニメーション(セル)の彩色作業は現在はほとんどがコンピュータに移行してしまっていて手塗りに対応することは困難になってしまった、前回の時すでに「今回で最後にしてください」と言われてたそうだ。
自分のパソコンのスキルを少しでも上げることを真剣に考えねばならなくなったようだ。
☆
白泉社N氏と嵐のような入稿日から一夜明けてのミーティング。
内容は比較的軽めのものとなる。どうも今ひとつ頭が働いていない。昨日の今日なので抜けきっていない。
日記:10月2日
「愛人[AI-REN]」#35。昼前にようやくアップ。
結局火曜日にずれ込んでしまった。
原稿の出来としては満足のいく物になったと今は思っている。
今回で「愛人[AI-REN]」第4部終了。来週締め切りがないと思うとホッとする。
次回掲載は雑誌リリースの関係上などから年明けになる。
スケジュール的には余裕を持てるが時間が開き過ぎるのが残念。本当は最終部分はもう少し詰めて掲載したかったのだが悪化の一途をたどる締め切り延ばしの現状をかんがみるとリスクは犯せない。N氏の判断。
☆
豚マン、餃子、肉ちまき、白飯と発泡酒2缶。すっかり腹ペコだったことに気がつきがつがつと平らげてしまう。
2週間以上ぶりにベッドで眠る。
☆
白泉社N氏よりTel。ラスト付近の画面の処理方法が面白かったよし。
即座に入稿作業に入るため早々にTelを切り上げる。
具体的な反省ミーティングは明日に。
☆
(ネタバレ自粛)
☆
「愛人[AI−REN]は」とうとう次巻で完結を迎える。
日記:10月1日
竹書房のクロージングイベントから1夜明ける。
プロデューサーK氏、F氏にTel。
見事にHPをクロージング出来たことを感謝する。予想外なほど感動的なフィナーレになったことを喜び合う。このような宣伝の為のHPがこういう印象的なクロージングを迎えられることは異例なことだと思う。
電話口で自分もK氏もF氏も自然に参加者の皆さんへの感謝が口に出る。
参加者の暖かさに人々に支えられていいホームページになった。これは偽らざる気持ちだ。
みなさん、今まで本当にありがとうございました。
☆
愛人[AI-REN]原稿が遅れている。
ラスト付近画面のの処理がピンと来るものにならずに何度かリテイクを繰り返す。大きなロスタイム。未明の時点で今日中の脱稿は無理だと判断する。
昼、白泉社N氏より進捗状況確認のTel。
正直に今日中は難しいと伝える。
リミットを明日の昼までに延ばしてもらう。N氏はすでに完成時間が遅延されることも見越して対応策の手を打ってくれていた。命拾い。