彼女の父親が、私と一緒にテレビを見ていて、日本人がアルファベットの "V"を"ブイ"と発音するのを変だという顔をしたことがあり、私は、以下のように苦し紛れの説明をしなければなりませんでした。
「日本語にVの発音はない。しかし多くの日本人はV音は発音できるがB音と混用することも多い。単語の中なら"バイオリン"を"ヴァイオリン"と正しくV音を発音しても誤解する人はいないが、アルファベットのV単独をヴィー[vi:]と発音すると、Bのビー[bi:]と混同する人が多いのを懸念して、多くの人は区別のためブイと発音している。
アナウンサーもほとんどブイ[bui]と発音する(私も誤解を避けてブイ)。VTRは[buiti:a:ru]となる(さすが、Tはチーと言わない)。
Vの字を正式にブイという名称だと思いこんでいる人も多いようだ。ヴィーと言う人は少ない」 と
ミロのビーナスは、正しくはヴィーナスです。それをブイナスと言ったら変でしょう(日本人はほとんどの単語の「ヴィー」をビーナスで見られるように「ビー」で代用しますが、アルファベットのVを「ビー」と言えばBとかち合うため、ブイと発音します)。
TV(ティーヴィー)は誤解されにくいためか、ティーブイかティーヴイと言わずに正しくティーヴィー言っている人(アナウンサーも)がかなり居ます。
(2004.05.11) NHKのアナウンサーでも「ティービー」と言っていました。
ベトナムと韓国は、日本と同じく中国語から漢字熟語を多く取り入れましたが、日本と違って、ベトナムはフランス領だったのでアルファベット由来の文字、韓国は独自の○や棒を組み合わせたハングルという表音文字だけを使用しています(韓国では漢字まじりも多少復活)(いずれも母音と子音が別々)。
日本語は母音が5つしかないため、彼女の父親は日本語を勉強するときに、漢語の同音異義が非常に多くて困ったとのことですが、ベトナム語は母音が多く(韓国語も同様)、中国語の母音に対応した使い分けがあるので、同音異義語は少ないということです。
母音数の問題で、日本語をそのまゝカナ文字だけとかローマ字で書くのは、日本語には同音異義語が多いので、ベトナム、韓国より格段に困難だと思われます(会話においては、アクセントで区別する場合が多く、その困難もかなり緩和されますが)。
戻る