メールをいただいた方(○○様とする)からのメールに対する
 1)私からの最初の返信を引用された部分は、行のはじめに「>」がついています。
 2)それに対する○○様からの反論は何もついていないで行頭から行末まで字が埋まっています。
 3)それに対する私の反論は文頭に■が入り、段落のついた文です。
 4)最後に、さらに調べた後の私の修正意見を付記しています。

これ以後2ヶ月以上メールをいただいていません。あくまでも平行線になるとあきらめられたのか、納得されたのかは分かりません。


  ■ ○○様
  色々忙しくて、返答が遅くなってしまいました。
 
 
検索エンジンなどで、「日本式ローマ字」について調べていただけないでしょうか。ヘボン式ローマ字の誤りを指摘した文章が見つかると思います。
 
 
  ■「日本式ローマ字」について調べるように書かれましたので、再度、
  検索で今までより入念に調べました。
  その結果、貴殿のご期待と違う形かも知れませんが、有益な収穫があり
  ました。目を開かせて頂いたことに感謝します。
  そのため、私のサイトにも修正を加えることとなりそうです。
  それ以前に、ご意見に対するコメント(■印)を途中に挿入していまし
  たが、検索で得られた収穫をもとに、末尾に修正した私の意見を付け加
  えたいと思います。
 
>音素は音の単位と思いますが、察するところ、本来違う音は違うグループに
>入れるべきところ、五十音図の表の整合性上、同じ行は便宜的に多少の違い
>は無視して同じグループに入れているということでしょうか。
 
「音素」というのは、ある特定の言語において一つの意味をなす音のことです。当然、言語によって違います。たとえば、日本語では「ん」は一つの音素なのですが、朝鮮語では3つになります。(n, m, ngが区別されます。)だから日本人が朝鮮語を学ぶとn, m, ngの区別に苦労します。
 
50音図というのは、日本語の音韻体系を示したもので極めて合理的にできているのです。
 
>五十音図が作られたときは、あくまでも発音の分類にしたがって作られたは
>ずです。
 
いえ、日本語の音韻構造に基づいて合理的に作られています。このようなきちんとした表があるのは日本語だけなのではないでしょうか。
 
 
  ■五十音図はすばらしいものです。ただ、いくつか確かに発音のズレが
  あり(それを包含したものが日本の音韻体系とおっしゃいますが)、そ
  の体系のため、一般の人はズレがあることさえ認識していません。外国
  語を習得しようとするときは、それに気づく必要があるのです。違う意
  味になる音の違いだからです。
  教師がそこから始めてくれさえしたら、私が五十音図まで言及する必要
  は全くなかったのです。
 
>関係なしにというのは言い過ぎですが、日本語の音素は発音が違っても音素
>は同じになっているなら、許容範囲が非常に幅広いものと考えるべきでしょ
>う。
 
許容範囲は言語によって違います。日本語には日本語の音素があり、別の言語にはその言語の音素があります。それぞれの音素に適応した表記法を用いなくてはなりません。
 
 
  ■その日本語の音素が、知る限りの諸外国言語に比べ少ないんですね。
  日本語にとっては少なくても差し支えない、いや少なくても十分な機能
  があるのなら効率がいいと言うべきかも知れません。貴殿が言われるよ
  うに自慢すべきものかも知れません。
  しかしそれが逆に外国語を学ぶときには、欠点になってしまいます。い
  や本当は教育がしっかりしていれば関係ないはずです。
  しかし多くの国語の先生は、日本語を世界的視野から、日本語の発音の
  特徴を考えさせながらローマ字を教えられるチャンスを無為に過ごす。
  英語の教師は生徒がそんな教育を受けたことを配慮せず、ネイティヴで
  ない不利はあるものの、せっかくの日本人だから、日本語の発音と比較
  して英語発音を教えれば効果的なのに、その長所を生かす工夫をする人
  はほとんどいない。
  その結果、英語学習にも欠陥カタカナ発音が幅をきかせてしまうのが現
  状です。
 
 
>日本語を学ぶ外国人には訓令式を習わせても、不都合は生じません。どうせ
>日本人が区別していない範囲内ですから、不正確とは言え、誤解は生じませ
>ん。
 
訓令式は正確な綴りです。というか、あなたは英語崇拝者みたいですね。日本語の音韻体系ではなく、英語の発音を基準にして表記すべきだと考えているのでしょうか。
 
 
  ■日本語も英語もくわしい発音は国際発音記号で表すべきだと考えてい
  ます。
  しっかり聞き取り、間違いなく伝えるには発音は無視できません。
  英語は道具だと割り切っています。だから、学生時代に、英文学の時間
  でないのに英詩、英文学などを教材に英語を教えられると違和感を感じ
  ていました(無意味とまでは言いません)
  私は現在、英語が世界で支配的な言語であることを否定しません。英米
  人の言葉というより、いっそ英語を乗っ取ってしまうという気持ちでは
  どうですか。ただし間違っても英語は第二国語としてじゃなくて、世界
  共通語として。
 
 
>私は厳密に言えばきりがないこともわかっています。
>たとえばヘボン式ではハ行でフだけを区別していますが、厳密に言えば更に
>「ヒ」もドイツ語のich(イッヒ)のヒに近い音です。しかし、そこまで区別
>する必要はないと思います。フだけでよいと思います。フも決してf音ではあ
>りませんが、ヘボン式を許容します。つまり、実害のないものは多少厳密性
>に欠けても、多少は許容すべきです。
 
あなたの言う「実害」というのは英語の発音との違いのようですね。しかし、日本語のローマ字表記はあくまで日本語なのであって、外国語に合わせる必要はありません。日本語において同一の音素である音を、外国語で同一音素でないからといって区別すれば、日本語表記に混乱をきたすという実害があるのですよ。日本語のハ行の子音は日本語においては一音素なのですから、同じ文字で表さなくてはなりません。
 
 
  ■一般論を言ったつもりです。英語でなくとも、hとfを混同しては困
  る言語は多くあります。
  ハ行のハ(ha)はfとは遠い音です。ハシズムでなくファシズムでし
  ょう(英、独、仏、伊など)。
  ところが、ヒは発音の本を読むまでは、私は何も考えずh音のつもりで
  いました。それほど、hiに近い音です。
  フはフック、フープ(hu)、フード、フットボール(fu)どちらも
  変じゃありません。日本語のフがh、fの中間だからです。
  ヘ、ホはハと同じくfe,foの代わりに使うと変です(英、独、仏、
  伊など)。fから遠いからです。ヘンスは変でしょう。フェンスでしょ
  う。
 
  そういう意味でフ以外は(ヒも)h音としておいて実害がなく、フはf
  音としておいて実害がないという意味です。
 
 
>日本人にはっきり認識できるものはさしおいて、あまり違いを認識していな
>いものの1つにサ行のシがあります。(sa, shi, su, se, so)
>ほとんどの外国語でsとshを区別しているのではないでしょうか。日本人
>には大差ないと感じますが、それは日本人特有の感じ方です。
 
ですから、日本語のローマ字表記は日本語を表記するためのものですから、日本語で区別しない音は区別しないのが当然なのです。
 
 
  ■私のテーマはなぜ日本人が英語が読解出来てもしゃべれない、聞けな
  いかを考えています。日本語では違いを意識しないから区別できない人
  が多くなるのです。
  結局は理解できる人でも、発音を聞いた瞬間には区別できず、一瞬si
  かshiかを考えるため理解が遅れ、次の単語を聞き逃したりするので
  す。
  日本人はシをshiと発音しています。それが現代日本語では正しいので
  す(但し日本語の中で、たとえs音で発音しても、違和感がありません)
  。それが音素が同じということでしょうが。
  先日、NHKさくらの誤放送事件で話題になった See you next week.
  では確かに She you next week と聞こえました(これはお年寄り一世
  の発音として、わざと強調して言ったのかもしれませんが)。
 
 
>この事情は逆に一般の韓国人の例をみても、同じです。
 
>彼らはkとg、pとb、fとpが区別していないようです。在日一世の人が、
>電話表にガスモレをカスモレと書いているのを見ましたし、韓国で釜山を
>PusanとかBusanとか混用していました(正規には前者)。
 
これは表記法が混乱しているのだと思います。現在、韓国で正式に定められている表記法(ハングルの綴りに忠実)ではBusanです。冒頭のBがPと発音されるわけです。同様に、「キム」という名字も、現在の正式表記ではGimとなるようですが、まだKimを使っている人が多いのが現状です。
 
  ■彼らはBusan(のハングル表記)と書いてプサン[pu-]と発音している
  わけですから、韓国でも日本のローマ字と同じ問題(表記と発音の乖離)
  を抱えていますね。
  広辞苑でプサン、英語でも Pusan のため、早とちりしました。
  韓国出張の前に、私はハングル表記を少し覚えかけましたが、時間の余
  裕がなくて、習得はあきらめましたので、表記法(韓国ローマ字?)は
  知りません。
  私は小さい英韓辞書を持っていますが、地名などは省かれています。
 
 
>を同じ微妙な中間音で発音し、ホテルの食堂ウェイトレスがコーヒーをコピ
>ーと発音
>しているのを聞きました。日本人からすれば全然別の音に聞こえても、彼ら
>は区別していないから、そんなの大差ないというでしょう。
 
それはそれで良いのです。また、韓国人が区別するが日本人が区別しない音もあります。(前述の「ん」や、濃音など)
 
 
>五十音図にもどって、タ行ではさすがにチとツは別系統の音素に分類してい
>るようです(正確な音素表は知りませんが、あるローマ字表で判断する限り)。
 
同じ音素です。正しいローマ字表記では、
 
ta ti tu te to
 
です。
 
  ■日本語の50音表(音素記号)という表にのっていましたが、どうも
  これは「日本式ローマ字」とは別系統だったようです。
  url( http://sp.cis.iwate-u.ac.jp/sp/jp/phone50.html )
  チーズのチとティーチャーのティは、「日本式ローマ字」ではどう区別
  するのでしょうかねえ。終戦直後、ピーチーエー(PTA)と発音して
  いた町会議員などを除き、すべての日本人が区別して発音しいると思う
  んですが。
 
英語式の、誤ったローマ字では、
 
ta chi tsu te to
 
と表記するのですが、このような表記によって日本語の音韻構造が破壊され、文法が複雑になり、文字数も増えます。また、英語話者以外には一層発音が難しくなります。ロシヤ人であればta ti tu te toを簡単に正確に発音できますが、ta chi tsu te toと書いてあれば難しくなります。外国人の発音に合わせるのは不可能なので、日本語としての規則性にのっとった綴りを用いて、わかりやすくすることが大事です。
 
 
  ■ローマ字表記を使わない限り、音韻構造が破壊されるという心配は全
  くありません。「たちつてと」は現存するわけですから、仮名を廃止し
  ない限り問題となりません。(立たない、立ちます、立つ ...)
  たしかにヘボン式は英語準拠です。ロシア人は英語が苦手な人が多いよ
  うです。
  先日、ロシア領事館でのパーティで、ロシア人何人かに英語で話しかけ
  て見ましたが、外交官以外では、あまり通じない人が多かったです。
 
 
>こんな実情にいらついて、日本語をローマ字化せよとか、英語公用語化論と
>か出てきますが、とんでもないことです。
 
「日本語をローマ字化」と、「英語公用語化」は、全く関係がないし、むしろ対立する思想なのですが、なぜこれを同列にされるのでしょうか?
 
  ■方向は逆かもしれませんが、両者とも日本人の英語音痴にいらついて、
  あるいは日本語の複雑さにいらついて、日本語を人為的に変えようとし
  ています。
  (あるていど望ましい方向に誘導する必要は、あるかも知れないとは思
  いますが)
  その昔に帰るというならむしろ、万葉の時代の言葉遣い、発音に帰れば、
  五十音図も発音と整合性が出てきます。
 
日本語ローマ字化論というのは、日本語にあわない不合理な漢字を排除して、やまとことばの日本語を守ろうという発想です。日本語防衛論なのです。また日本語の音韻構造はローマ字表記に極めて適合しています。
 
  ■もしかして、あなたは「日本語をローマ字化」論者でしょうか。
  これを実現するのは大変です。
 
 
>日本語でローマ字を使うのはどんな場合でしょうか。まずは日本の人名、地
>名などを外国人に知らせるためでしょう。
 
そんなことはないです。日本でのローマ字教育は、日本語ローマ字化論者によって始められたもので、将来にローマ字を正書法とする目的を持っています。
 
 
  ■この点はお互いに平行線になります。roomaziで書いた日本文は日本
  語を気の遠くなるほど大幅に変えない限り、同音異義語が多くなり、文
  章理解が困難となります。
  実際、roomazi論者は、roomaziで書かれた日本文をすらすら読んで理解
  されておられるのでしょうか。
 
  文化、哲学、大腸菌、公的年金、携帯電話など、すべての漢字由来の単
  語を、やまとことばで作りなおし、使うのは大変だなと想像してしまい
  ます。もし魅力的な方式が出てくれば、私も賛成に回るかも知れません。
 
 
>日本語の発音を正しく教えるのが小学生に難しければ、ローマ字を日本語の
>一部でなく、英語に限らず外国語一般を教える最初に人名、地名の国際表記
>法としてヘボン式ローマ字を教えたらいいでしょう。
 
上記の理由により、ヘボン式は駄目です。また、ヘボン式は英語話者以外には一層難しいもので、英語帝国主義を推進するものです。英語以外の話者をも視野に入れるならば、自ずと日本式ローマ字の正しさがわかると思います。
 
 
  ■ヘボン式がそんなに気に入っているわけではないのですが、消去法で
   やむを得ずそうなります。
 
 
>ヘボン式は英語音を基礎にしています。それがベストとは思いませんが、少
>なくとも違う音を違う文字で表している点と、英語が世界で圧倒的に普及し
>ている点で、それを推奨したいと思います。それにインターネットの世界で
>も英語がメインです。
 
日本語のローマ字表記はあくまで日本語であって英語ではありません。
 
ヘボン式ローマ字は、日本語における同一音素を区別することによって日本語の音韻構造を破壊するものです。ヘボン式は日本語破壊なのです。
 
 
>日本語だってそうです。仮名の五十音図は発音が不統一でも変える必要があ
>りません。
>音素は非常にゆるいルールと考えれば、少しの例外を残して五十音図の枠内
>に収まる点は英語よりましでしょう。
 
英語における綴りと発音のひどい不整合と日本語は全く区別できません。日本語の綴りは極めて合理的です。発音と綴りが乖離するのは、「は」「を」や「いう」などごくわずかです。それに対して、英語は綴りと発音がぜんぜん対応していないため、辞書に「発音記号」なんてものを載せなくてはならない欠陥言語なのです。辞書に発音記号が載っているような言語はごくわずかではないでしょうか。
 
>でもローマ字は日本語と考える必要があるのでしょうか。日本語の音韻に縛
>り付ける必要があるでしょうか。地名、人名の音を表すための必要性ならむ
>しろ、発音記号に近い位置づけでいいのでは?
 
ローマ字は日本語であり、日本語として正しいものでなくてはなりません。人名や地名のローマ字表記は、外国人に発音してもらうためのものではなく、ローマ字で正確に表記するためのものです。きちんと規則に対応して正確に翻字できなくてはなりません。
 
 
>なるほど、日本語の発音を知らない外国人にとっては、
 
>Fukushimaken でも
>Hukusimaken でも
>いいかも知れないですが、但しどちらかに決めないと混乱します。
>
>でも、日本人にとって、siとshiなどを混同する互換性に慣れ親しんで
>いては、外国語を習うときに困ります。きちんと使い分けることが出来れば
>問題はないのですが。
 
日本語では使い分ける必要はないのです。日本語において同一音素であるものを区別すれば日本語が混乱します。外国語の学習は別の問題です。
 
 
  ■日本語で音はハッキリ使い分けているのです。シはshi、他は
  sa,su,se,soと発音しています。文字が同じ列に入っているだけです。
  でも習う方の子どもは日本語、英語どちらか好きな方だけ習うという訳
  にはいきません。
  「日本語の時間にはsiとshiの違いを意識するな、英語の時は区別
  せよ」とは、英語を正しく習得したものには簡単なことでも、習い始め
  た生徒達はとまどいますし、多くの人はついにそのまま、区別できずに
  大人になってしまっているのが現状です。
 
 
>ローマ字を教えるとき、正確なことを教えないのなら、英語を教える最初に、
>日本語の音素はこのように範囲広く決められているがが、英語の音素はこの
>ように細かく分けられていると違いをはっきり教える必要があります。
>そのあたりを何も教えてもらえないまま、長年英語を習ってきたので変な癖
>から抜けられず、多くの日本人は困っているのです(そんな認識すら持って
>いないでしょうが)。
 
それは英語教育の問題であって、日本語のローマ字表記の問題ではないのです。日本語はあくまで日本語としてただしく表記しなければなりません。
 
 
  ■「日本語はあくまで日本語としてただしく表記しなければなりません」
  は同意見ですが、私はローマ字を純粋の日本語と思っていない(便宜上
  の表記と考える)から意見が違ってきます。現在、日本語のローマ字表
  記法はいくつ提案されているでしょうか。10は超えるでしょう。政府
  も方針は決まっていません。パスポート表記はヘボン式準拠など、揺れ
  ているようですね。英語教育は別と言われますが、私は、そのふらつい
  た教育も日本人の英会話苦手の遠因の一つだと思っています。
 
  決定的な統一されたローマ字を、全体を視野に入れたしっかりした教育
  方法で国語、英語を全国民に教える世の中になればすべて解決できます。
 
 
日本語表記はあくまで日本語として正しいものでなくてはならず、その点でヘボン式は失格だということを理解して下さい。
 
 
  ■私はヘボン式に、英語だけに通用する方式としての多少の違和感はあ
  りますが、次善の方式がないので致し方ないと思っています。
 
署名 ○○
 
 
 
  ■最後に、これは釈迦に説法と思いますが、ご指摘により私が調査した
  結果をもとに、目からウロコの感じを受けましたことを書きます。
 
  「日本式ローマ字」を調べまして、最近新しい動きがあるのを見つけま
  した。(といっても、その方面の人には3年前を最近といえば笑われま
  すが)
 
  (1)
   http://www.roomazi.org/99siki.html 「99式」日本語のローマ字表
  記方法です。(基本は日本式ローマ字)
  前にもちらっと見たのですが、発音を軽視していると感じ、読まずに見
  過ごしました。そこが大事な要点だったのです。
  いままで私が訓令式、日本式は発音との整合性に欠けるからダメといっ
  て排除したがっていましたが、
 
  これははっきりと、
  『基本的には音にしたがいながらも、最終的には「カナ文字でどう書か
  れているか」にもとづく』
  と書かれていて、あくまでも発音不一致を認めながら、現在の日本語の
  かな表記に基づいてローマ字化されます。中途半端でなく、非常に明快
  です。ただし、カタカナの長音記号(ー)は、直前の母音字でかく(ダブ
  らす)というルールで、これもキーボード入力に便利です。
  私の解釈はまだ固まっていませんが、とりあえず解釈しますと、
 
  固有の日本語「ひらがな、漢字」の部分は、パソコンの「ローマ字仮名
  変換」方式におけるローマ字入力とほとんど同じように(発音に関係な
  くふりがな方式で)書き、カタカナ部分は音を意識した、より正確な発
  音に近い入力とする。
 
  したがって発音を正しく表していると勘違いされる危険も減少するでし
  ょうし、表記と発音は別という日本語の現状とも一致します。
  しかも外来語音表記も考えられる限り正確に矛盾なく表記できるよう定
  義されています。そして、パソコンで入力するのも、ほぼ現在私どもが
  行っている方法のままで良いので、能率的です。
  あとは、すべてではなく、ひどいカタカナ外国語を排除し、英語教育を
  開始する機会に、子ども達に、正確に日本語と英語の発音の違いを教
  えて、正しくしゃべり、聞くことが出来るよう教えれば言うことがありま
  せん。
  翻字法をきっちり決めていますから、ローマ字←→もとのカナ文字が正
  確に出来ます。
 
 
  (2)
   http://www.halcat.com/roomazi/index.html 猫にもわかるローマ字
  (全体の目次)の中の、海津式ローマ字の中の、理論編
   http://www.halcat.com/roomazi/kaizu-siki/riron1f.html 海津式ロ
  ーマ字(理論編)
  に詳しく説明が載っていて感心します。「99式」に近く、現在改訂途
  中とのことです。
 
  *『意味のちがいに寄与しないこまかい音色のちがいをもった音を、お
  なじ音素の「異音」(いおん)、英語で"alophone"といいます。』と海津
  さんは説明しています。これは納得できます。
  さらに海津さんが述べられていることは
  いままでのローマ字表記方式の最大のまちがいは、ローマ字で「音」を
  あらわそうとしたこと、すなわち「音にしたがう」という原理にあった
  とおもいます。
  日本語のただしい発音、あるいは標準発音といったものをさだめなけ
  ればなりません。そうではなくて、
  「カナでかいてあるとおりにかくこと」(→当然、長音のための字上符
  も廃止)
 
  99式系統は「日本式ローマ字」の異端でしょうか。
  音であらわすことをやめれば(例外的に多少は配慮)、たとえばsiと
  shiは同じ音素だ、いやその違いを無視すれば外国語習得に不都合が
  生じるなど、このメールでしてきた不毛な押し問答はしなくてすむかも
  知れません。
 
 
 
新田 守